ホワイトニング用歯磨き粉の使い方と選ぶときの4つのポイント
「ホワイトニング」「美白」「クリア」などなど…
ホワイトニング用の歯磨き粉には、歯を白くすることについて魅力的な言葉が使われていますよね。
そしてたくさん種類のある歯磨き粉のなかから、一体どれを選べばいいのか分からないとお悩みの方は多いでしょう。
ぜひこの記事を参考にしてください。
ホワイトニング用歯磨き粉の使い方
ホワイトニング用の歯磨き粉も、普通の歯磨き粉と同じように使うことができます。
より薬用成分を届けやすくするための磨き方もあるので、正しい歯磨きの仕方をおさらいしておきましょう。
ホワイトニング用歯磨き粉は毎日継続して使う
普段の歯磨きのときと同じように使えます。
着色を落とすホワイトニング成分や汚れを着きにくくする成分が入っているので、毎日使用することでその効果を発揮していきます。
ホワイトニングをしてきれいになった後のメンテナンスとして取り入れると、色戻りを防ぐ効果があるのでおすすめです。
ホワイトニング用歯磨き粉の正しい使用方法4ステップ
効果を十分発揮できるように、正しい歯磨きの方法と一緒に使うようにしましょう。
1. 水と歯磨き粉をつけずに歯ブラシだけで全体をザッと磨く
まずは全体の汚れを大まかに取ります。歯磨き粉をつけたときに無駄に泡立たないように、歯ブラシは水で濡らしません。
2. ホワイトニング用の歯磨き粉をつけて5分以上かけて隅々まで丁寧に磨く
軽い力で小刻みに動かすことで、汚れはよく落ちます。歯磨き粉の量は歯ブラシヘッドの1/3程度でOK。
3. 薬用成分をとどめるために軽く口をゆすいで終了
フッ化物などの薬用成分を流してしまわないように、少量の水でゆすぐようにしましょう。
4. 部分的に気になるところがあれば、その部分だけ再度磨く
綿棒に歯磨き粉をつけて重点的に擦って落とす方法もあります。
食事を取るたびに歯磨きはしたほうがいいのですが、朝と昼はあまり時間が取れないこともありますよね。
忙しいときは、夜、寝る前の歯磨きに時間をかけるようにしましょう。
朝と昼は唾液がたくさん出ているのでむし歯の心配はあまりいりませんが、寝ている間は唾液が少なくなり、むし歯が発生・進行しやすくなります。
寝ている間のむし歯予防のためにも、夜は1日の汚れを落とすように丁寧に磨くようにしましょう。
ホワイトニング用歯磨き粉を使うメリット、注意点
普通の歯磨き粉ではなく、ホワイトニング用の歯磨き粉を使うことのメリットはあるのでしょうか。
注意点と合わせてみていきましょう。
メリット
ホワイトニング用の歯磨き粉には着色を取るための成分が配合されているため、着いたばかりの着色や簡単なタバコのヤニを落とすには十分効果があると考えられます。
また、着色をつきにくくする成分もあるため、使い続けることで着色のない歯を維持することができます。
このことから、毎日の歯磨きのときにも、ホワイトニングをして白くなった歯の色戻り防止のためにも、普段から使うことをおすすめします。
注意点
硬い歯ブラシ使ったり、力を入れてゴシゴシ擦ったりすると、歯の表面に傷がつき、かえって着色がつきやすくなってしまうことがあります。
弱い力で小刻みにたくさん擦るほうが汚れは落ちやすくなります。
また、歯を白くする成分である過酸化水素や過酸化尿素を市販の歯磨き粉に配合することは日本では認められていません。
「ホワイトニング用」と書かれてあっても歯磨き粉では歯を見違えるほどに白くすることはできないのです。
しかし、海外製の歯磨き粉にはこの過酸化物が配合されているものがあり、着色を落とすだけでなく歯の漂白にも期待できるものがあります。
日常的にホワイトニングができる環境だからこそ、海外では白い歯のほうが多いのでしょう。
日本でも海外製の歯磨き粉がネット通販で簡単に手に入るようになっています。
海外の方と日本人では歯の性質が異なっており、海外の方と比べてエナメル質が薄い日本人には刺激が強く感じられることも。
歯茎や唇がただれたり、知覚過敏が起こるトラブルも考えられるので、使用頻度は少なめにして様子を見ながら使用するように注意しましょう。
過酸化水素を含む海外製の歯磨き粉
- スーパースマイル プロフェッショナルホワイトニングシステム
専用ジェルと歯磨き粉を一緒に使います。専用ジェルの方に過酸化物が含まれています。 - コルゲート オプティックホワイト エクスプレスホワイト
専門的に推奨されている成分の2倍以上の過酸化水素が含まれています。
ホワイトニング用歯磨き粉の選び方
数あるホワイトニング用歯磨き粉の違いは配合されている成分です。
ホワイトニング効果を実感するためには自分に合った歯磨き粉を選ぶことが大切です。
まずは歯磨き粉の種類からみていきましょう。
まずは薬機法上の種類を確認
日本の歯磨き粉は薬機法により規制されています。
薬機法上、歯磨き粉に配合されている成分によって「化粧品」と「医薬部外品」の2種類に分類されています。
1. 化粧品
化粧品に分類されている歯磨き粉は、以下の基本成分でできています。
- 清掃剤(研磨剤):汚れを落とし、歯の表面をきれいにする
- 清掃助剤(発泡剤):泡立ちによって汚れを落としやすくする
- 粘結剤:歯磨き粉の成分同士をつなぎ、形を維持する
- 湿潤剤:歯磨き粉の乾燥を防ぐ
- 香味剤:爽快感を出す
- 着色剤:歯磨き粉の見た目を決める
- 保存料:歯磨き粉の変質を防ぐ
これらの成分が総合的に機能したことによって「歯を白くする、むし歯や歯周病を防ぐ」などといった働きをするものが化粧品に分類された歯磨き粉です。
2. 医薬部外品
上記の基本的な成分のほかに、
- フッ化物:むし歯予防
- 殺菌剤:むし歯予防、歯周病予防
- 抗炎症剤:歯周病予防
など、化粧品に分類された歯磨き粉にはなかった効能を持つ成分を付け加えたものを医薬部外品の歯磨き粉としています。
「着色やヤニを落とす効能を持つ成分」が加えられたホワイトニング用歯磨き粉はこの医薬部外品にあたります。
ホワイトニング用歯磨き粉の選び方4つのポイント
歯磨き粉を選ぶときは次の4つのことをチェックしてみてください。
着色のつき具合や知覚過敏など歯の様子に合わせて、複数組み合わせるのも良いでしょう。
1. ホワイトニング成分が配合されている
ホワイトニング効果として着色を落とす成分が入っていなければなりません。
配合されている成分によって着色の落とし方が違います。
<主な成分>
ポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム:着色や汚れを化学的にはがし、浮かせて落とします。
薬用ハイドロキシアパタイト:汚れを吸着しながら落とします。
ポリエチレングリコール、マクロゴール:タバコのヤニを落とすのに強く、溶解除去します。
2. 汚れの付着を予防する成分が配合されている
着色を落とすだけでなく、着色をつけないようにする成分も大切です。
<主な成分>
ポリリン酸ナトリウム:歯をコーティングする作用もあるので、着色や汚れの再付着を予防します。
薬用ハイドロキシアパタイト:歯の細かな傷に入り込んで歯をツルツルにすることで着色や汚れの再付着も予防します。
リンゴ酸:着色や黄ばみを抑える働きがあるとされています。
3. 研磨剤低配合、または研磨剤不使用
着色や汚れがひどいときは研磨剤が配合された歯磨き粉を使うとよく取れます。ただ、使いすぎや、磨くときの力が強いと研磨剤との相乗作用で歯や歯茎を傷つけ、知覚過敏を引き起こすこともあります。
研磨剤が少ないことで安心して長く歯を磨くことができます。研磨剤配合の歯磨き粉は週に1度のスペシャルケアとして使ったり、汚れがひどい部分だけに使ったりと、使用頻度に注意しましょう。
4. 低発泡性、または発泡剤不使用
泡立ちがいいととても気持ちよく歯磨きができますが、磨いた気になってしまうデメリットも。最初は物足りない感じがしますが、低発砲や発泡剤無配合のものを選び、長く磨けるようにしましょう。
おすすめのホワイトニング用歯磨き粉6選
毎日のホームホワイトニングにおすすめなホワイトニング用歯磨き粉を、以下より6種類紹介します。
1. ホワイトエッセンス シェールクリア
サンゴパウダーが吸着しながら汚れを落とします。
その豊富なミネラルで歯をツルツルにし、ポリリン酸ナトリウムのコーティング作用とともに着色や汚れの再付着を防ぎます。
2. アパガードプレミオ
薬用ハイドロキシアパタイト配合で吸着しながら汚れを落とします。
傷ついた歯の表面を修復することで着色や汚れをつきにくくし、再石灰化を促進させてむし歯予防にも効果的です。
3. GC ルシェロ歯磨きペースト ホワイト
弱アルカリ性で汚れを浮かせながら落とします。
ポリエチレングリコール配合でヤニを溶解除去します。
フッ素配合でむし歯予防にも効果的です。
4. ライオン デント ブリリアントモア
歯科医院でも販売されている歯磨き粉です。
ピロリン酸ナトリウムが着色を浮かせて落とします。
5. シュミテクト トゥルーホワイト
研磨剤無配合のホワイトニング用歯磨き粉です。
知覚過敏があってもしみるのを防ぎながらホワイトニングケアができます。
6. オーラツー プレミアム クレンジングペースト
最高濃度の着色除去成分(シリカ)配合。
シリカは研磨剤のため週1回のスペシャルケアとして使用する歯磨き粉です。
ホワイトニング用歯磨き粉で手軽にホワイトニングケアをしよう!
ホワイトニング用歯磨き粉で歯の漂白はできませんが、着色を除去したり、新しく汚れががつくことを防ぐ効果に期待することができます。
歯磨き粉によってメインとなるホワイトニング成分が違うので、購入の際には裏のパッケージをチェックして、歯にやさしく、自分に合うものを選びましょう。
海外製のものを使用するときは十分気をつけてくださいね。
ホワイトニング用歯磨き粉は普段の生活のなかに取り入れやすいものなので、手軽にホワイトニングケアができますよ。