ホワイトニングは家でもできる!3つの目的に合わせた手軽なセルフ方法
いま、多くのクリニックで行われているホワイトニング。
雑誌やSNSでもよく取り上げられようになり、ホワイトニングはとても身近なものになってきました。
しかし、いざホワイトニングをしてみたいと思っても、
時間が取れないし…費用も気になるし…何よりあまりクリニックに通いたくない!!
というのが本音ですよね。
この記事では私たちのそんな我が侭を叶えてくれる、家で手軽にできるセルフホワイトニングについて解説していきます。
ホワイトニングは家でもできる!
家でもできるホワイトニングは、安価で購入できるものが多く、手軽に試してみることができます。
実は、「ホワイトニング」といっても様々な種類があります。
白くしたい目的と違うホワイトニング方法を選んでしまうと、「思っていたより白くならなかった…」と感じる結果になってしまうことも。
ホワイトニングを家で行うときは、目的と使用感で選びましょう。
ホワイトニングとは
そもそもホワイトニングとは歯を白くすること全般を指す言葉です。
- 1.歯を漂白して色素を抜くこと(ブリーチング)
- 2.タバコのヤニや着色など歯の表面の汚れを落とすこと(クリーニング)
- 3.歯の上に薬剤を塗って色を隠すこと(歯のマニキュア)
この全てがホワイトニングと呼ばれるもので、様々な商品が「ホワイトニング」という名前を使って売られています。
家でできるセルフホワイトニング3つの目的
「セルフホワイトニング」と検索すると、歯磨き粉やキットになっているものなどたくさんの商品が紹介されています。
ホワイトニングの目的に合わせた商品を選ぶことで、セルフホワイトニングの成功率が上がります。
主なセルフホワイトニングを3つの目的に合わせて種類別けしてみました。
漂白して本来の歯の色より白くできる「ホームホワイトニング」
クリニックで行う「オフィスホワイトニング」をもとに、家でもできるように開発されたものです。10%程度の低濃度の過酸化尿素を主成分としたホワイトニングジェルが歯に浸透していき、歯そのものの色を決めている色素を漂白していきます。ホームホワイトニングはクリニックで購入できます。
歯の表面についた着色や汚れを落とし、歯の本来の白さを取り戻す
歯磨き粉
ペーストタイプ、パウダータイプ、ジェルタイプがあります。歯磨きの時に使うので、普段の生活の中に最も取り入れやすいホワイトニングです。着色や汚れを浮かせて落とす、ポリリン酸ナトリウムやハイドロキシアパタイトをホワイトニング成分としているメーカーや製品が多い印象です。
歯の消しゴム
着色や汚れをピンポイントに削り落とします。歯磨きだけでは落としきれなかった頑固な汚れに対して行います。
LED付きマウスピースキット
着色や汚れを落とすホワイトニング効果のある薬剤をマウスピースに入れて装着し、 LEDライトを当てることでより効果を発揮するようにしているものです。クリニック以外のサロンで行うセルフホワイトニングもこのタイプになります。
歯に直接塗って隠す「歯のマニキュア」
爪のマニキュアと同じように、歯の上に薬剤を塗って色を隠してしまう方法です。銀歯の上に塗ることもできます。筆タイプ、ペンタイプなどがあるので塗りやすいものを選びましょう。色ムラができやすかったり、剥がれてしまうこともあるので持続性はありません。クリニックでも歯のマニキュアを受けることができます。
海外と日本のセルフホワイトニングの違い
海外の人は日本人より歯に対する意識が高く、むし歯予防だけでなく歯の矯正やホワイトニングにも積極的です。
自分でトレーを作るものや歯に貼り付けるテープタイプなど、日本ではなかなか見ないようなセルフホワイトニング商品もドラッグストアやコンビニで簡単に手に入るようです。
一番の違いは漂白に使われるホワイトニング剤の取り扱い方。
漂白に使われるホワイトニング剤の主成分は過酸化水素や過酸化尿素と呼ばれるもので、歯の色素と反応して色を薄くしていきます。
海外では歯磨き粉を含めたセルフホワイトニング商品にもこの過酸化水素や過酸化尿素が含まれており、日常的にホワイトニングが行える環境になっています。
一方、日本では過酸化水素は劇物扱いとなっており、一般での販売が禁止されています。市販のホワイトニング商品に過酸化水素を配合することができないため、日本のセルフホワイトニングは基本的に着色や汚れを落とすものになります。
また、日本人と海外の人たちとは歯の性質も違います。
海外の人たちと比べ歯のエナメル質が薄い日本人には、海外のセルフホワイトニングは刺激が強いものになります。
過酸化水素は肌や歯茎に付くと痛みがあり、炎症を引き起こします。
通販などで海外製のセルフホワイトニング商品を購入することもできますが、十分注意して使用しなければなりません。
家とクリニックで行うホワイトニングの違い
家とクリニックで行うホワイトニングと比べると、クリニックで行うホワイトニングのほうが効果は高いと言えます。それは、クリニックでしか取り扱えない薬剤や器械があるからです。しかし、どちらのホワイトニングにもメリットとデメリットがあります。
きちんと理解して選択することも、ホワイトニングを行ううえでとても大切です。それぞれのホワイトニングのメリット・デメリットについてまとめてみました。
家で行うホワイトニングのメリット・デメリット
メリット.1 安価で手に入りやすい
比較的安価であり、ドラッグストアや通販で購入できます。種類も多いので自分に合うものを試しながら探せます。
メリット.2 クリニックに通わず家でできる。または、通う回数が少ない
クリニックに通えない人でもホワイトニングを行うことができます。小さくて持ち運べるものが多いので、家以外でもホワイトニングができます。
メリット.3 ホワイトニング中の時間が短い
サッと行えるホワイトニングが多いので、忙しくて時間が取れない人でも続けられます。また、マウスピース型のものはホワイトニングをしながら掃除をしたり本を読んだりできるので、時間を有効に使えます。
メリット.4 痛みや極端な食事制限がない
家でできるホワイトニングには強い薬剤が使えないので、痛みの心配はほとんどありません。(ホームホワイトニングには低濃度の過酸化尿素を使っているので痛みが出る場合もあります)着色を防ぐために色の濃い食事を控えたほうがいいのですが、クリニックで行うホワイトニングほど厳しく制限はされていません。
デメリット.1 基本的には歯の表面の着色汚れを落とすものである
過酸化水素や過酸化尿素の漂白する成分は市販のものには使えません。かなり白くなりそうな印象を与えるキャッチコピーや写真が使われがちですが、着色や汚れを落として本来の歯の白さを取り戻すものがほとんどです。
デメリット.2 持続性がないものや、歯を傷つけてしまうものがある
歯のマニキュアは持続性がなく、欠けたり剥がれたりしまうことがあるので長期的なものではありません。歯の消しゴムや海外製の歯磨き粉は、使用頻度や擦りすぎによって歯を傷つけてしまうことがあります。
デメリット.3 個人差が大きい
同じ商品でも効果を実感できた人とできなかった人がいるのは、本来の歯の白さに個 人差があるからです。喫煙歴や普段の食事内容、加齢によって歯の黄ばみは強くなります。
クリニックで行うホワイトニングのメリット・デメリット
メリット.1 歯科医師や歯科衛生士がホワイトニングをしてくれる
有資格者である歯科医師や歯科衛生士がしてくれるので安心感があります。ホワイトニング中に痛みが出たなどのトラブルが起こっても、すぐに対処してくれます。
メリット.2 歯科医師や歯科衛生士しか取り扱えない高濃度の薬剤や器械を使える
歯の漂白に使う過酸化水素はクリニックでしか取り扱えません。また、着色や汚れを落とすクリーニングではクリニック専用の歯磨剤や器械を使うので、効果の高いホワイトニングを受けることができます。
メリット.3 歯そのものの色を漂白できるので希望の白さを目指せる
歯そのものの色を漂白するホワイトニングはクリニックでしか行えません。(ホームホワイトニングもまずクリニックで使い方の指導を受けます)続けるほどに白くなっていくので、理想の白さを目指せます。
メリット.4 相談しながらホワイトニングができる
白さのことや痛みのことなど、ホワイトニング中に出てきた疑問や心配事について相談しながら行えます。ホワイトニングのことだけでなく、矯正や差し歯の作り直しなど歯が白くなったからこそ気になってくる審美的なことについても相談できます。
メリット.5 むし歯や歯周病の早期発見につながる
ホワイトニングを始める前に口腔内のチェックを行うので、むし歯や歯周病を早期発見することができます。
デメリット.1 高価である
漂白するホワイトニングは自費になるので、クリニックによって値段が違います。また、何回かホワイトニングを繰り返しながら白くなっていくので、希望の白さになるまでその都度費用がかかります。
デメリット.2 クリニックに通わなければならない
着色や汚れのつき具合によっては数回クリニックに通う必要が出てきます。漂白するホワイトニングも、希望の白さになるまでは通う必要があります。
デメリット.3 ホワイトニング中の時間が長い
ホワイトニングの内容や着色や汚れのつき具合によっても違いますが、40分〜1時間ほど時間がかかります。その間ほぼ背もたれが倒れた状態になるので、腰に負担がかかる人もいます。
デメリット.4 痛みが出やすく、食事制限がある
漂白するホワイトニングでは痛みが出ることがあります。ホワイトニング直後は着色が付きやすい歯の状態になっているので、24時間を目安に色の濃い食事や炭酸水や柑橘系など酸性のものを控えなくてはなりません。
デメリット.5 差し歯や詰め物は白くならない
差し歯や詰め物についた着色や汚れはクリーニングで落とすことができますが、素材そのものの変色は漂白するホワイトニングでも白くすることができません。差し歯や詰め物の変色が気になる場合は新しく作り直す必要があります。
デメリット.6 ちょっとだけ注意が必要なホームホワイトニングのやり方
着色や汚れを落とすタイプのセルフホワイトニングは、日本製のものなら強い薬剤が使われていないので安全に行うことができます。
しかし、漂白するタイプのホームホワイトニングは低濃度ながら過酸化尿素が使われているので、ホワイトニングをするときには少しだけ注意が必要です。
ホームホワイトニングの準備
ホームホワイトニングに必要なものは、マウスピースと薬剤の2つです。
はじめにクリニックで型取りをし、自分専用のマウスピースを作ります。
1週間ほどでマウスピースが出来上がるので、クリニックで薬剤を購入し、使用方法の指導を受けます。
ホームホワイトニングの場合、基本的にクリニックに通うのはこの2回だけです。
(クリニックによっては色調変化のチェックのために通うところもあります)
ホームホワイトニングのやり方
ホワイトニングを始める前には、しっかりと薬剤を歯に浸透させるために、きちんと歯磨きをして表面の汚れを落としておきましょう。
そしてマウスピースに薬剤を入れて装着します。(使用するメーカーによって装着時間が異なります)
1日1回2週間を目安に毎日続けましょう。
薬剤は1本の歯に対し米粒ほどの量で、もしマウスピースから薬剤があふれたり、指や唇についたときはティッシュや綿棒で拭き取りましょう。
ホワイトニングが終了したらマウスピースを外し、口に残った薬剤を落とすために歯磨きをします。
使ったマウスピースも歯ブラシで軽く擦り洗い、専用ケースに入れて保管しておきましょう。
ホームホワイトニング後は12時間を目安に色の濃い食事や柑橘系などの酸性のものを控えなくてはいけないので、ホワイトニング直後に食事を取らなくてすむ、就寝前に行うことをおすすめします。
※妊娠中や授乳中の女性はこのホワイトニングは行えません。
妊娠が発覚したら使用を中止してください
ホワイトニングは家でもできる!手軽にケアして白い歯を手に入れよう!
ホワイトニングが家でもできるなんて、とても嬉しいですよね。
セルフホワイトニングには種類があり、目的に合わせた方法を選ぶことで高い効果を期待できます。
家で行うものだからこそメリットやデメリットもよく理解しておきましょう。
忙しくて時間が取れなくても、白い歯を諦める必要はありません。
生活スタイルに合わせて取り入れやすい方法を選びましょう。